起業家・経営者として新しいことに挑戦し、社会を動かしてみたいですか?たとえ失敗してもよいから、何のモチベーションもなく満員電車に揺られて会社に出勤するより、自分の力で起業してみたいと考える人は多いですよね。起業家になれば、どんどんお金を稼いで、利用の人生を追い求めることもできます。
世界で一番有名な起業家の一人であるのが、テスラのCEOイーロン・マスク氏。彼は36回目となる世界長者番付でランキング1位を獲得しましたね。なんと総資産は推定2190億ドル(21兆9100億円)になるんだとか。本記事ではそんなイーロン・マスク氏のような起業家がどのようにアイデアを出し、思考しているのか、起業するための7つのヒントとしてまとめました。
1.アイデアを見つけるには「掛け合わせ」と「取捨選択」が大切
アイデアとは0から生み出すものではなく、掛け合わせだと言われています。違うもの同士を掛け合わせることで、新しいものが生まれるケースは多いです。例えば、「業界」と「手法」、「市場」と「年代層」、「ニーズ」と「技術」など、さまざまな掛け合わせから新しいものを生み出せる可能性があります。
反対に取捨選択も大切な要素です。サービスや商品の対象範囲を限定して、既存のサービスや商品を目立たせます。例えば、缶コーヒー業界でヒットしたのは「朝専用缶コーヒー」でした。アイデアが出尽くしたと思われた缶コーヒー業界でしたが、コーヒーは朝飲む人が多いといった発想から、”朝専用商品”としてアピールしたことで、競合から抜け出しヒットに繋がっています。
このように、既存の商品だからヒットしない…と諦めるのではなく、アピールポイントを工夫したり、誰もしてこなかった訴求をすることで、ユーザーのニーズにマッチングすることもあるのです。起業のアイデアを考える際は、「掛け合わせ」と「取捨選択」をポイントに考えてみましょう。
2.市場・競合調査は徹底的に
起業を成功させるには、市場や競合調査も大切な要素です。市場・競合調査を怠ってしまうと、せっかくビジネスプランを考えても、現実とのズレや欠陥が生じてしまいます。とはいってもどのような調査を行えばいいのか分かりませんよね。そんな方のためにいくつか例を紹介していきます。
調査の一例を並べると、「起業アイデアは実現可能か」「ニーズはあるか」「ターゲット層はどこか」「競合の数」「競合のビジネスモデル」などが挙げられ、他にも店舗を構える場合は周辺環境や地域の世帯数なども調べなければいけません。
競合調査を効率的に行うには、5つの脅威から事業環境を分析し、自社を取り巻く外部環境を明らかにする「ファイブフォース分析」や自社の強みを洗い出す際に活用する「バリューチェーン」などのフレームワークを参考にするようにしましょう。
3.自分のビジネスを深く理解しよう
起業において、自分のビジネスを深く理解しておくのは重要です。というのも、成功する起業家ほど自分たちのビジネスで”最も重要なもの”を見つけ出す能力に優れています。そうはいっても、起業してすぐに重要なものを見つけ出すのは難しいでしょう。そこで、重要なものを見つけ出すためにもビジネスを深く理解しておく必要があります。
理解するとは、例えば「起業する価値はどこにあるのか」「起業の目的は何か」「想定される未来」「業務に関連するプロセスやフローをしっかり説明できるか」など。経営者本人が自社の魅力を語れない会社に未来はないと考えましょう。
科学や技術が発展し一定のクオリティを満たす「モノ」が溢れる現代社会においては「わかりやすい課題」が枯渇しつつあります。だからこそ細分化された課題を見出しその解決策を探るといった起業家の「思考力」が大切になるのです。
4.資産の配分は大切
資産には限りがあるため、どこにどれだけ使うかを考えるのは大切です。莫大な資金を広告に使ったり高額なサービスにお金を支払ったりする前に、効果が本当に得られるのかなどを見極めなければいけません。
また、投資だけでなく出ていくお金にも気を配ってみましょう。例えば飲食店なら厨房機器を新品ではなくオークションで購入したり、少し離れた土地を選んで家賃を抑えたりといった部分も大切になります。
誰しも最初は失敗しますが、限りある資金を無駄にせず、少額からテストを重ねて確実なものにだけしっかり使うようにしましょう。
5.結果にこだわる姿勢を持とう
勤務時間に応じて給料が支払われる会社員と違い、起業家は自分の事業が上手く行かなければ収益は0円です。そのため、給与制で働く人達よりも、常に結果を出していかなければいけません。
実際、起業して成功している方たちの多くは常に結果にこだわるという姿勢を持って生活しています。「結果にこだわる」というのはライバルを蹴落として満足するのではなく、今やるべきことをコツコツやるという姿勢です。
もちろん結果が出ればモチベーションが上がり、さらに躍動するきっかけにもなるでしょう。結果よりもその過程を大切にするという姿勢も大切ですが、ビジネスにおいては「その過程も含めて結果につなげる」という姿勢が重要です。
6.学生起業は初期コストを抑えよう
学生だけではありませんが、学生の方が社会人よりも初期にかけられる費用が少ないと思います。そのため、初期コストをなるべくかけない事業を行った方がいいでしょう。
特に事務所や店舗を借りなければいけない事業は辞めておくのが無難です。初期費用だけでなく、店舗を構える=ある程度の在庫を抱えなければいけません。
そのため、初期費用がかかりにくいビジネスとして、ネットビジネスなどが考えられます。大学のOBで起業している先輩に紹介してもらうなどすると、早いうちから結果を出せる可能性があるでしょう。
7.海外で流行っているビジネスを参考にするのもアリ
自分で1からビジネスを構築しなくても、海外で流行っているビジネスを参考にするのもいいでしょう。例えば、メルカリが過去にリリースした「メルチャリ」は中国のモバイクを参考にしています。
海外のアイデアを自国で流用するメリットは、1から考える必要がないことです。既に成功しているため、ノウハウや仕組みが確立されています。成功例と失敗例がある上でビジネス設計ができますので、ある程度の見通しがしやすくなるでしょう。
海外で流行っているものは自国では流行らないと思いがちですが、実はまだ立ち上がっていないビジネスであれば、成功する可能性は高いです。例えばドイツのベンチャー企業「ロケット・インターネット」も海外のビジネスをコピーして、立ち上がっていない他国に持ってきたことで急成長しました。
まとめ
起業はハードルが高いと思っている方も、本記事にまとめたことを実践すれば、思いもよらないアイディアが浮かんでくるかもしれません。「起業」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、ビジネスを始めることは意外と簡単で、続けることが難しいのです。ぜひ本記事を参考にして、起業家への第一歩を踏み出してくださいね。