分割払いを賢く利用するための5つのヒントを解説!支払額の簡単な計算方法も

分割払いとは支払い時に支払い回数を指定して、その支払い回数によって支払金額を定める支払方法です。分割回数は支払時にその場で決めることができ、指定した金額に手数料を上乗せした金額を毎月支払うことになります。

本記事ではそんな分割払いを利用するときに覚えておきたいヒントを5つまとめました。分割払いには月々の支払いに対する負担を減らせるというメリットもありますが、覚えておかないと損をしてしまうデメリットもあります。ぜひこの機会に覚えておきましょう。

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分割払いを賢く利用するための5つのヒントを解説!支払額の簡単な計算方法も
出典 : 写真AC

1.一括で返金できるのか何回まで分割できるのか確認しよう

結論からお伝えすると、分割払いの支払い回数が数回残っている場合、支払い残高を一括で繰上げ返済することはできます。例えば10万円の品物を10回払いで購入したけれど、5回まで支払って金銭的に余裕ができたので、6〜10回目の支払いを一括で行う、という利用方法が可能です。

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分割払いの途中で一括返済をした場合、「戻し手数料」といって払い過ぎた手数料が戻ってくる場合があります。戻し手数料を受け取るには、契約通りに支払いをしている、残りの残金を一括で支払っている、という2つの条件が必要。戻し手数料の多くは「78分法(しちはち文法)」と呼ばれる方法で計算されます。計算方法については、日本クレジット協会のHPに載っていますので、確認してみましょう。

また、分割払いの上限は一般的に24回か36回です。しかし中には株式会社イオン銀行が運営するイオンカードのように、60回までの分割払いに対応している場合もあります。ただし、カードが分割払いに対応していても購入店舗がその分割回数に対応していないと利用できない点は注意が必要です。

2.分割払いの基本「3回目からは手数料がかかる」

分割払いは2回目まで手数料がかからず、3回目以上の場合に手数料が上乗せされます。つまり手数料のことを考えると分割払いで一番負担が少ないのは「2回払い」だといえるでしょう。例えば10万円の品物を3回払いで買う場合と、10回払いで買う場合、利率が15%だとすると、合計の支払い金額は下記のように異なります。

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ちなみに手数料は15%が一般的ですが、カード会社によって12%〜15%と幅があります。もちろん手数料は安いに越したことはないので、複数のカードをお持ちの方は、どのカードが一番分割手数料を抑えられるのか確認してみましょう。

分割払いは、高額な家具を購入する際、病院の入院費を支払う際、賃貸契約の初期費用を支払う際などさまざまなシーンで利用できます。また身近な例としては、スマホ本体を分割払いで購入している人は多いでしょう。ちなみにスマホを分割払いで購入することは「個別信用購入あっせん」や「割賦販売」と呼ばれています。

3.分割払いの利用額は一括払いの枠とは別

クレジットカードには利用限度額が定められています。クレジットカードの利用額は「ショッピング枠」「キャッシング枠」「総利用枠」の3種類。利用限度額はカードの種類や申込時の審査によって異なりますが、一般カードでは10万~100万円、ゴールドカードでは50万~300万円が相場です。

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間違えやすいポイントなのですが、「ショッピング上限額=分割払い上限額」は正しい認識ではありません。分割払いの上限枠は「割賦枠」と呼ばれる枠で定められています。例えば分割払いの支払いが済んでいない場合、ショッピング利用額は、ショッピング上限額から支払残高を引いた金額になります。

この認識が誤っていると、ある日突然ショッピング枠が利用できない…なんてことにもなりかねません。ちなみにショッピング上限額というのは途中で変更になる場合もあります。コールセンターに電話して申請すると上限を引き上げてくれるかもしれませんので、覚えておきましょう。

4.分割払い手数料の計算方法は「支払い残高×年利÷12ヶ月」

大まかな分割払い手数料は「支払い残高×年利÷12ヶ月」で求められます。例えば3万円の品物を12%の手数料の3回分割払いを利用して購入したとしましょう。1回目の手数料は「3(万円)×0.12÷12(ヶ月)」で「375円」です。同じように2回目の手数料は「2(万円)×0.12÷12(ヶ月)」で「200円」になります。

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分割払いの手数料は一般的に12~15%です。多くの場合、クレジットカード会社のHPで手数料の計算方法や支払額の目安を確認できます。例えば、三井住友カードが運営する三井住友カードは、支払回数に応じて手数料の利率が12%〜14.75%と異なります。ホームページ内でシミュレーションできる場合もありますので、支払額の目安を知りたい方は公式サイトを確認してみましょう。

三井住友カード : 東京都江東区豊洲2丁目2−31 SMBC豊洲ビル
電話番号 :  03-3459-4800
分割払い利率 : 12%〜14.75%

5.分割払いとリボ払いは別物

分割払いとリボ払いの違いを端的に表すなら、「支払う際に基準とするもの」です。分割払いの場合基準となるのは「支払回数」で、支払時に支払回数を決め、それに応じて手数料を含めた支払金額を決定します。対するリボ払いが基準とするのは「支払金額」で、金額を設定した上で残高が0になるまで払い続けます。

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分割払いの注意点としては、3回以上は手数料がかかり、結果的に一括払いよりも多い金額を支払うことになるという点です。分割すると1回の支払額が減り、さらに買い物できるような気分になりますが、分割払いが積み重なると結果的に支払金額が膨らんでしまうことも。

リボ払いについても手数料の相場は15%と高額です。調査によるとクレジットカード会社の収益の3割はリボ払いの手数料というデータもあり、なぜクレジットカード会社がことあるごとにリボ払いを勧めるのかが分かるでしょう。例えば100万円の高額な品物でも1万円など低額から支払ができるため、より多くの顧客を取り込みやすいというメリットがあるのです。

まとめ

手数料12%のクレジットカードで3万円のものを3回払いで購入すると、1回目にはおよそ400円、2回目にはおよそ200円の手数料がかかります。分割払いは1回の支払額を抑えられる便利な支払方法ですが、3回以上の回数を選択すると15%ほどの手数料がかかることを覚えておきましょう。ぜひ本記事を参考に賢く分割払いを活用してみてくださいね。

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