旅行好きの方や陸マイラーの間では定番カードとして知られていた「SPGアメックスカード」。2022年2月に新規受付を停止し、新たに誕生したのがMarriott Bonvoy®アメックスカードです。Marriott Bonvoy®とはホテルグループ「マリオット ・インターナショナル」による会員プログラムのことで、カードの種類は一般カードとプレミアムカードの2種類。マリオット系列のホテルは国内に70ヶ所以上、世界中に8000ヶ所以上あります。
本記事では、Marriott Bonvoy®アメックスカードの特徴や申込方法をまとめました。アメックスカードと聞くと使い勝手がイマイチというイメージがあるかもしれませんが、2019年から現在まで、アメックスの国内会員数は倍以上に増加しているんだとか。国内外の豪華なホテルにお得に宿泊したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
・Marriott Bonvoy®アメックスカードのメリット3つ
・Marriott Bonvoy®アメックスカードのデメリット3つ
・Marriott Bonvoy®アメックスカードの申込資格
・Marriott Bonvoy®アメックスカードの申込方法
・Marriott Bonvoy®アメックスカードの審査
・Marriott Bonvoy®アメックスカードの注意点
・Marriott Bonvoy®アメックスカードの料金と利率
・Marriott Bonvoy®アメックスカードの評判と口コミ
Marriott Bonvoy®アメックスカードのメリット3つ
Marriott Bonvoy®アメックスカードはSPGアメックスカードの後継カード。世界最大のホテルグループであるマリオットとの提携カードです。年会費や特典条件など変更となった点はあるものの「ポイントプログラム」「ゴールドエリート会員へのアップグレード」「マリオット系列ホテルへの無料宿泊特典」という3点は継承されています。
カードデザインもかなりスタイリッシュなものに改善されていますので、お財布からカードを取り出すのが楽しみになりそうです。
毎年無料でマリオット系列ホテルへの宿泊特典がつく
年間150万円以上カードを利用してMarriott Bonvoy®アメックスカードを継続保有すると、マリオット系列ホテルへの1泊分の宿泊特典がもらえます。対象となるのは世界中におよそ8000件あるMarriott Bonvoy®ロイヤルティプログラム参加ホテルで、大人2名まで1泊2日で宿泊可能です。
100円につき1.25という換算で38社のマイルに交換できる
Marriott Bonvoy®アメックスカードのマイル還元率は最大1.25％にもなります。1.25％になるのは6万ポイント分をマイルに交換した場合。この場合5000ポイントがキャッシュバックされるため、還元率はかなり高くなります。貯まったポイントはJALやANAなどを含む38社のマイルに交換できますよ。
プラチナエリートになるユニークな条件
Marriott Bonvoy®アメックスカードにはMarriott Bonvoy®の会員資格「Marriott Bonvoyゴールドエリート」が自動付帯していますが、年間400万円以上カードを利用すると「Marriott Bonvoyプラチナエリート」へのアップグレードができます。通常プラチナエリート会員になるには、年間50日以上の宿泊実績を作らなければいけません。プラチナエリートになると、ホテルの部屋のアップグレードや16時までのレイトチェックアウト、豪華な朝食が無料になるなど、さまざまな特典が受けられます。ちなみに本カードで400万円に満たない場合は、家族カードの利用額を合算することも可能です。
Marriott Bonvoy®アメックスカードのデメリット3つ
Marriott Bonvoy®アメックスカードには魅力的な特典がいろいろとありますが、前身のSPGアメックスカードよりも人を選ぶようなカードになった印象は否めません。
クレジットカードブランドがアメックスであるため、日本では使える店舗が少なめな点もデメリットだといえるでしょう。
年会費が49,500円と高額
Marriott Bonvoy®アメックスカードのプレミアムカードは年会費が49,500円とやや割高です。一般カードの年会費は23,100円ですが、スペックが落ちるためどうせ持つならプレミアムカードを持った方がよいでしょう。とはいえ、一般的なクレジットカードに比べるとおよそ5万円という年会費は高額な部類です。
海外旅行保険が自動付帯から利用付帯へ
SPGアメックスカードでは自動で付帯していた海外旅行保険が、Marriott Bonvoy®アメックスカードではクレジットカードを利用しないと使えない「利用付帯」に変わりました。SPGアメックスカード時代は、カードを利用しなくとも最高5000万円までの補償が付帯していましたので、保険内容については改悪といわれてもおかしくないでしょう。
家族カードはあまりお得ではない
Marriott Bonvoy®アメックスカードでは家族カードを1枚まで無料で発行できますが、ステータスは付与されません。無料で発行できるので、発行して損することはありませんが、2枚目以降をわざわざお金を払って発行する必要があるかというと、ちょっと疑問が残ります。カード利用額を合算することができますので、アップグレードのために利用額を少しでも稼ぎたいという方以外はメリットを感じられないでしょう。
Marriott Bonvoy®アメックスカードの申込資格
Marriott Bonvoy®アメックスカードの申込資格は下記の通り。年会費さえ支払えば、比較的誰でも持てるカードなので、陸マイラーやホテラーの方は要チェックです。
・日本国内に住所がある
・満20歳以上
・日本国内で安定した収入がある
Marriott Bonvoy®アメックスカードの申込方法
プレミアムカードは年会費がおよそ5万円ですが、一般カードに無料宿泊特典が35000pしか付かないのに対し、プレミアムカードは50000p分の無料特典が付きます。プレミアムカードの特典を使いこなせないという方は、まずプレミアムカードに申し込み、そのあとダウングレードするという手もあります。ちなみにMarriott Bonvoy®アメックスカードを解約したとしても、マリオット会員である間は貯めたポイントを使うことができますよ。
1.Marriott Bonvoy®の会員番号を用意する
2.公式サイトより「今すぐ申し込む」をクリック
3.アメックスの申込ページに移動する
4.利用規約を確認する
5.個人情報を入力して申し込む
6.審査に通過すると郵便にてカードが届く
Marriott Bonvoy®アメックスカードの審査
Marriott Bonvoy®アメックスカードの審査はそこまで厳しくありません。専業主婦/主夫でも審査に通る可能性は十分あります。アメックスカードは外資系なので、審査の際、勤続年数を考慮することはありません。本業や副業、資産といった複合的な観点から独自の基準で審査を行います。審査期間は一般的に3〜10日ですので、即日発行できるカードに比べるとじっくり審査されるといえるでしょう。
Marriott Bonvoy®アメックスカードの審査に通る収入の基準は明らかにされていませんが、500万円を一つの目安だと考えてください。審査に通りやすくするためには、借入額をできる限りなくしてキャッシング枠を付けないようにしましょう。リボ払いも借入にカウントされてしまうため気を付けてください。
Marriott Bonvoy®アメックスカードの料金と利率
Marriott Bonvoy®アメックスカードプレミアムの料金と利率は下記の通り。スマホ保証は前身のSPGアメックスカードにはなかった、新しい特典です。
・申込料 : 0円
・年会費 : 49,500円
・家族カード年会費 : 24,750円（1枚無料）
・還元率 : 3%
・マイル還元率 : 1%
・遅延損害金 : 14.6%
・海外旅行保険 : 最大1億円
・スマホ保証 : 最大3万円
Marriott Bonvoy®アメックスカードの評判と口コミ
Marriott Bonvoy®アメックスカードのプラスの口コミには、ポイント還元率を評価する声が多く上がっています。中には「ポイントを使って次はどこに泊まろうか考えるのが楽しい」という口コミも。無料宿泊特典は毎年もらえますので、素晴らしい思い出がどんどん積み重なっていきそうですね。
マイナスの口コミとしては、やはりSPGアメックスカードから改悪感が否めないという声も。例えばMarriott Bonvoy®のゴールドエリート会員特典にはレストラン割引15％がついてきますが、宿泊ですでに割引を使っているとレストラン割引が使えないこともあるそうです。このように目立たないダウングレード感にがっかりしている人も見受けられました。
まとめ
Marriott Bonvoy®アメックスカードはリッツカールトン、シェラトンなど豪華で優雅なホテルステイを楽しみたい方におすすめのカードです。家族カードも1枚目は無料ですので、家族での利用を検討してみるのもよいかもしれません。年会費はおよそ5万円とやや割高ですが、年会費以上の恩恵を間違いなく受けられるでしょう。Marriott Bonvoy®アメックスカードはマリオット系のホテルにお得に宿泊するという意味でも、マイルをお得に貯めるという意味でも、どちらでも優秀なクレジットカードです。
＊クレジットカードの申し込みには常にリスクが伴います。申し込みの際は利用規約を確認してから手続きを行うようにしましょう。
