日本の高級住宅地BEST5!東京・埼玉・六麓荘町など本当のお金持ちタウンはどこ?

高級住宅地とは、高額な住宅が集中的に分布していることを特徴とする特定の地域のこと。多くの場合中心地から1〜2時間のところにある場合が多いですが、高級住宅地の明確な定義はありません。しかしその多くが歴史的な伝統を継承していたり、名士たちが土地を大事にしてきた歴史があったりと、さまざまな共通点があります。

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出典 : 写真AC

今回は日本の高級住宅地ベスト5をまとめました。著名人が暮らす有名高級住宅地から、意外な高級住宅地まで幅広く紹介しますので、一体どんな特徴があるのかぜひご覧ください。本記事を最後まで読めば、思いのほか「高級住宅地」と言ってもさまざまな違いがあることがわかりますよ。

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1. 日本No1の高級住宅地「芦屋・六麓荘町(兵庫県)」

知る人ぞ知る日本の超高級住宅地である六麓荘町は、兵庫県南東部に位置する芦屋市にあります。もともと大阪の財界人の別荘地として開発されたのが始まりで、当時は「東洋一の住宅地」を目指して開発が行われました。芦屋駅から北へ30分ほど歩いたところに位置する六麓荘町には緑豊かな広い庭を持つ一軒家が立ち並び、眼下には素晴らしい展望が広がっています。

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六麓荘町は街全体で景観保全に力を入れており、2016年には屋上を利用した広告やネオンサインを禁止する日本一厳しい「芦屋市広告物条例」が施行され話題となりました。街にはコンビニもカラオケもなく、まるで映画の世界のような統一感のある雰囲気があります。

六麓荘町の住民はおよそ600名で、女性の方がやや多いんだとか。高齢者率が4割なので、比較的年配の人が住んでいることが分かります。ちなみに元プロ野球選手のイチローさんのお家も六麓荘町にあるそうです。都心の高級住宅地には単身者の世帯も多いのですが六麓荘町の場合は単身者の割合は1割ほどと、夫婦・家族世帯が多く住んでいます。

2.海の見える別荘地が発展した「白金・高輪(東京都)」

「白金・高輪」と聞くと高級ブランドに身を包んだ人がオシャレな街を闊歩しているイメージがありますよね。そんな「シロガネーゼ」が暮らす白金・高輪エリアは、かつて大名や旗本の別荘が置かれた「海の見える別荘地」でした。明治時代になると皇族や政財界の要人の邸宅地として発展し、現代では都会の雰囲気と人情味ある雰囲気が混在する魅力的な街として知られています。

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白金高輪駅を降りると、目の前に広がるのは黒通りや桜田通り・明治通り・外苑西通りなど、大きな幹線道路。田町や品川・渋谷・五反田、六本木ヒルズ方面に向かうバスも走っており、交通の便も良好です。

ちなみに「白金」という地名の由来は、室町時代にこの地を開いた柳下上総介氏がたくさんの「銀(しろかね)」を持っていたことが由来なんだとか。ややこしいですが駅名は「しろかね」そこに住む人のことはシロ「ガ」ネーゼといいます。白金・高輪エリアには急な斜面や傾斜が多く外部の人が入りづらいため治安の維持にも役立っているそうです。

3.人情味あふれる高級住宅地「田園調布(東京都)」

東京都大田区の最西端に位置する田園調布は、関東大震災後に富裕層が移り住んだことで発展した東京の高級住宅地です。駅前に広がる青々と茂った銀杏並木通りは田園調布の観光スポット。並木通りにはベンツやBMWなどの高級車がいつも列を作っています。

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田園調布の魅力は、東京都とは思えないほど緑が多いところ。木陰が多く涼しげな雰囲気があり、夏でも避暑地のように過ごしやすくなっています。都心へのアクセスも良好で、子育て世代が多く暮らしているのも田園調布の特徴。有名私立幼稚園の制服を着た子どもの姿も多く見られます。

田園調布は都内の高級住宅地の中でも近所付き合いが盛ん。松濤と比べると塀が低い家が多いのも、人と人との交流が多いことを表しているといえるでしょう。このエリアはコンビニや自動販売機もなく、夜になると怖いくらいにシーンと静まり返っています。

4.著名人も数多く暮らす「松濤(東京都)」

「高級住宅地の中の高級住宅地」と呼ばれることもある、東京都渋谷区の松濤エリア。「松濤」という地名は、明治維新の後に徳川家から土地を譲渡された鍋島家が「松濤園」という茶園を営んだことが由来です。高級住宅地として発展したのは大正時代で、政財界の有力者の邸宅が多く建てられました。

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松濤には、200㎡以上の土地がなければ、戸建て住宅を建てることができないという独自ルールがあり、見渡す限りどの家も「超豪邸」です。街を歩いても人はほとんどおらず、「閉鎖的な高級住宅地」としても知られています。他の高級住宅地と異なりマンションも建てられていますが、街の景観を損なわないよう「超低層マンション」なんだとか。高級マンションといえば高層なイメージがありますが、高級住宅地ではそのイメージとは異なるようです。

ちなみに松濤にはB’zの稲葉さんのお城のようなお家や大塚家具の創業者である大塚勝久社長のお家もあるそうです。松濤から北西に1kmほど歩くと大山町というお屋敷エリアがあるのですが、こちらにはユニクロの柳井会長の自宅もあるそうですよ。

5.教育環境も最高「浦和・岸町/常盤/高砂(埼玉県)」

最後に埼玉の高級住宅地である岸町/常盤/高砂を紹介します。埼玉県さいたま市南部に位置する浦和区は、埼玉県庁やさいたま市役所などが集まる活気ある街。そんな浦和の高級住宅地として知られているのが、浦和駅の南口側に位置する岸町/常盤/高砂エリアです。

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特に高砂は、住宅地地価が東京23区以外では最高と「ブランド化」しています。岸町の入り口に位置する高砂小学校は、まるで武家屋敷のような​​立派な建物ですが、教育の質が高いことで有名で、わざわざ子どもを通わせるために引っ越してくる家族も多いんだとか。

浦和は伊勢丹浦和店や、浦和パルコなど、買い物環境も整っています。伊勢丹浦和店の売上は新宿店につぐ全国第2位ということで、いかに浦和市民が伊勢丹でお買い物をしているかが分かりますね。2018年にオープンしたばかりの浦和アトレも毎日人が賑わい大人気のようです。

まとめ

今回は日本の高級住宅地を5つ紹介しました。高級住宅街は東京に多いですが、住宅地によって随分特徴が異なるようですね。高級住宅地は、ただ単に富裕層が集まっているだけでなく、古くから街をブランド化してその価値を継承しているという特徴があります。街全体に統一感があるため、お散歩なんかにもおすすめです。高級住宅地と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、近くに寄った際はどんな街なのか覗いてみると面白いかもしれません。

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