ローンに申し込む前に覚えておきたいヒント7つ

日本で初めて住宅ローンが誕生したのは1897年)、不動産会社「東京建物」が住宅の割賦販売を仕掛けたのが最初だそうです。そんなローンには、住宅ローンだけでなくマイカーローンや教育ローン、ビジネスローンにカードローンまでさまざまな種類があります。

今回はローンに申し込むときに覚えておきたいヒント7つをまとめました。まとまったお金を借りられる便利なローンだからこそ、きちんと知識を身に付けてから申し込みましょう。そうすることで損をするのを避けられるだけでなく、無理のない返済計画が立てられます。

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ローンに申し込む前に覚えておきたいヒント7つ
画像出典 : 写真AC

1.ローン金利の種類は「変動金利」と「固定金利」の2種類

金利とは借入金額に対して一定の利率で支払われる対価のこと。金利には市場金利の動向に連動して適用金利が変わる変動金利と、借入時から完済時まで一定の金利が課される固定金利があります。

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2021年4月に住宅金融支援機構が行った「民間住宅ローン利用者の実態調査」という調査によると、変動金利を選んだ人は68.1%、残りは固定金利を選んだそうです。

金利下降が予想され借入期間が比較的短期の場合は変動金利が、金利の上昇が予測され借入額が比較的多い場合は固定金利がよいとされています。

2.審査前は転職を控えなるべく多くの頭金を用意する

ローンに申し込むとき最も気になるのは、審査に通るかということですよね。住宅ローンやマイカーローンの審査に通過する確率を増やしたい方には、転職を控えて頭金をなるべく多く用意することをおすすめします。

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転職を控えることで安定した収入があることをアピールでき、頭金を多く用意することで返済能力があることを証明できるからです。ちなみに住宅ローンの場合、頭金の相場は新築住宅で購入代金の25~40%、中古住宅で購入代金のおよそ40%となっています。

ローン申込時の健康保険証により転職もすぐ相手に知られてしまいますので、転職を考えている場合はローンを借りてからの方がよいでしょう。

3.ニーズに合ったローンを選べば金利を下げられる可能性も

ローンを選ぶときはニーズに合ったものを選びましょう。用途が指定されていないフリーローンは魅力的に思えるかもしれませんが、車の購入、家の購入、教育費に充てる、など目的が決まっている場合はマイカーローン・住宅ローン・教育ローンなど目的に特化したローンを選んだ方が金利を抑えられる可能性があります。

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例えば三井住友銀行のフリーローンは変動金利で年率5.975%ですが、教育ローンの変動金利は年率3.475%です。

確かに特化型のローンは審査が厳しくフリーローンよりも借りづらいというデメリットもあるのですが、あせらず決めた方が最終的に支払額を節約できます。

4.複数のローンを借りている場合は審査が厳しくなるかも

ローン審査において重視されるポイントの1つが「返済負担率」です。返済負担率とは年収におけるローン返済額の割合のこと。審査に通過するには一般的に、全ての借入金額が年収の50%以内、総返済金額が年収の40%以内である必要があります。

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複数のローンを利用中の方は、新しいローンに申し込む前に全ての借入額を洗い出してみるとよいでしょう。また、改正貸金業法により年収の3分の1以上の金額の借入は規制されています。

また、過去の借入履歴は銀行やカードローン会社に半永久的に保存されているため、過去の返済履歴が審査に影響を与える可能性もあります。

5.金利が利息制限法に抵触していないか確認しよう

ローンの金利上限は利息制限法によって定められており、貸す側が自由に決められるわけではありません。利息制限法で定められた合法と違法の間の金利のことを「グレーゾーン金利」といいます。

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元本額が10万円未満の場合には年20%まで,元本額が10万円を超え100万円未満の場合には年18%まで,元本額が100万円以上の場合には年15%までと制限されています。

 利息制限法で定められた金利を超えている場合は、超過した分の利息が無効になりますが、借入を行う前に事前にグレーゾーン金利でないか確認しておきましょう。

6.カードローンの限度額が変わると金利も変わる

コンビニなどで手軽に借りられるカードローンは、多くの人が利用する人気のローンです。金利を下げる方法として、「金利の安い他のカードローンに乗り換える」「複数のローンを利用している場合は1つにまとめる」といったヒントを知っている方も多いでしょう。

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確かにそれも大切なヒントなのですが、もうひとつ覚えておきたいのが「カードローンの限度額を変える」という方法。

本記事でも紹介しましたが、金利の上限を定める利息制限法は元本額によって金利を定めています。つまり金利を下げるためにあえて元本を増やすという方法もあるのです。

7.ローンを組むための費用がかかる場合がある

住宅ローン、マイカーローン、教育ローンなどには基本的に事務手数料がかかります。ローンを借りるときは、借入元本に金利を上乗せして返すだけ…というイメージがありますが、実はカードローン以外のローン申込時には手数料が加算されるケースが多いです。

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例えば住宅ローンの場合、相場では借入額の2.2%が事務手数料として請求され、マイカーローンの場合もディーラーや銀行によっては数千円の手数料がかかります。

事務手数料は融資を行う金融機関に向けて支払うもので、それとは別に融資を保証する保証会社に向けて支払う「保証料」が発生する場合も。いずれにせよローンを借りるときには諸費用がかかることを覚えておきましょう。

まとめ

今回はローンに申し込む前に知っておきたいヒントを7つ紹介しました。「申し込む前に知ることができて良かった」というポイントは見つかりましたか?ローンとは銀行や貸金業者、ディーラーなどからお金を借りて、金利を上乗せして返済する金融商品の1つです。ローンに申し込むときは、ローンには種類があること、申し込みには費用がかかること、審査に通る可能性を上げる方法があることを頭に入れておいてください。

ローンはお金を借りたら終わりではありません。金利を上乗せした金額を毎月、毎年、完済するまで返し続ける必要があります。ローンをいかに返すかは、将来ローンを借りるときの審査にも影響するでしょう。ぜひ本記事で紹介したヒントを参考に、負担の少ない形でローンに申し込むようにしてください。

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